音楽ワークショップリーダー育成プログラムに参加して
そんなプログラムに夏から参加して12月8日(日)に修了しました。
大学を卒業して以来、こんなに音楽に対して純粋な気持ちで向き合ったことがなかった自分がいまとなっては本当に残念でならない…という気持ちいっぱいです。
当時、音楽をするということに対して自分のスキルが足らないことや、さらに才能がないのだという現実を感じ、自分から音楽を遠ざけるような動きをしたのだと思っています。でも関わり方は演者としてではなく、違う方法もあったのだと今でははっきりと理解することができます。
そういう意味でも、この育成プログラムに参加したということはとても貴重で私のこれからの取り組みにも大きな影響を与えてくれました。
音楽の力をいろいろな人に知って欲しい
音楽には力がある。人と人をつなげる力がある。お互いを知る力がある。気持ちを伝える力がある。世界を平和にする力がある。
ちょっと言い過ぎかもしれませんが、音楽にはそんな力があると思います。
ただ我々が教育の中で学んできた音楽というものには、それほど大きな力があるかはわかりません。本来私たちの生活の中に存在する音楽…台所で刻む包丁のリズムや、私たちが呼吸する音・リズム、足音や赤ちゃんの泣き声、誰かのため息、そんな事・ものでさえ音楽となり、それが相手心に伝わっていく…それを感受する力が音楽なのだと思います。
ちょっと概念的な話になってしまっていますが、音の体験を通して人と人がつながっていく様を体験すること、これは人から何かを教わって実行していくようなものではありません。それぞれが体感して感得するもの。そんな環境を提供していくことを自分も進めていきたいと強く感じています。
我々は、音楽は崇高で完成された完璧なものを評価するように教わってしまいました。しかしそこから一歩先に出て、誰かと一緒に音を共有し共感することができるようになれば、どんな音であってもアートとして受け止めることができるようになるでしょう。
言葉では表せないコミュニケーションを音楽で。
誰もが一緒に参加できる音楽ワークショップを作り上げていきたいと考えています。